デジタルタトゥー

デジタルタトゥーとは、ネット上にデータや投稿、ニュース記事などが半永久的に残ることです。特に前科や逮捕の情報、個人情報、リベンジポルノの画像や動画などの本人が掲載を望まない情報が残り続けるケースを指してデジタルタトゥーというのが通常です。
タトゥーは入れ墨のことですが、入れ墨はいったん彫ると簡単には消せません。ネット上の投稿やデータもいったん投稿されるとなかなか消せないので「デジタルなタトゥー」のようなものとして「デジタルタトゥー」と呼ばれます。

ネット誹謗中傷や個人情報がさらされる被害に遭った場合などには、デジタルタトゥーの影響によって不利益情報がネット上に半永久的に残り、さまざまな人の目に触れるリスクが発生するので注意が必要です。

ただ入れ墨を消せる可能性があるように、デジタルタトゥーとなった投稿も消去できる可能性があります。法的な手続きで削除請求を進めれば明らかな権利侵害の投稿は削除できるのが通常です。
情報が拡散されすぎるとすべて消去するのは非常に困難であり、問題のある投稿を発見したら早めに削除することが権利を守るために重要です。

デジタルタトゥーとは

デジタルタトゥーとは、「digital(デジタル)」と「tatoo(タトゥー:刺青)」を組み合わせた造語です。インターネット上に投稿された情報は、一度拡散されてしまうと半永久的にインターネット上に残ることから、簡単に消すことが難しい刺青に例えて、デジタルタトゥーと呼ばれています。


デジタルタトゥーは、元になる記事や投稿を削除したとしても、炎上し拡散されてしまうと完全にインターネット上から削除するのが難しくなるという問題点があります。時間が経てば経つほど、広範囲に拡散され、対応は困難になりますので、削除は早めに対応することが重要です。

デジタルタトゥーの種類

デジタルタトゥーに該当するものとしては、以下のものが挙げられます。

個人情報

住所、氏名、電話番号、メールアドレスなどの個人情報が流出すると、個人のプライバシーが侵害される危険があります。
このような個人情報は、不正な手段により入手され、流出することもありますが、個人のSNSでの投稿が原因となって個人情報が流出するケースも少なくありません。そのため、SNSに投稿する際には、個人情報が含まれていないかどうかをしっかりとチェックすることが大切です。

誹謗中傷

インターネット上の掲示板などでの個人に対する誹謗中傷が深刻な社会問題となっています。匿名であることをいいことに、根拠のないデマや悪意のある書き込みがなされることがありますが、閲覧者は投稿内容だけでは真偽を判断できません。そのため、インターネット上での誹謗中傷は、誤った理解が広まってしまうリスクがあります。

リベンジポルノ

リベンジポルノとは、元交際相手や元配偶者などが相手の裸の画像や性的な動画等をインターネット上に公開することをいいます。
自分の性的な画像や動画がインターネット上に公開され、不特定多数の人の目に触れることになれば、被害者には回復困難な損害が発生します。このようなリベンジポルノの被害を防ぐためには、どのようなシチュエーションであっても性的な画像や動画を撮影させないことが重要です。

逮捕歴や犯罪歴

以前は、逮捕や犯罪に関する報道は、テレビでのニュースや新聞が中心でしたが、近年は、ネットニュースなども主流になっています。ネットニュースに逮捕や犯罪に関する方法が掲載されてしますと、半永久的にその情報がデジタルタトゥーとして残ってしまいます。
実名での報道がなされてしまえば、逮捕歴や犯罪歴が多くの人の目に触れることになります。

悪ふざけなどの不適切な行為

SNSなどに悪ふざけの投稿をすることで炎上する事件が増えてきています。仲間内で楽しむために投稿したものであったとしても、炎上し拡散されてしまえば、元の投稿を削除してもインターネット上にデジタルタトゥーとして残り続けてしまいます。

デジタルタトゥーのリスク

デジタルタトゥーとしてさまざまな情報がインターネット上に残ってしまうと、以下のようなリスクが生じます。

就職活動で不利になる

就職活動や転職活動における選考においては、履歴書などの書類選考だけではなく、求職者のSNSなどのチェックを行う企業も増えてきています。デジタルタトゥーとしてインターネット上に投稿が残っていると、採用担当者が求職者の氏名を検索しただけで、過去の不適切な行為が明らかになってしまう可能性があります。
企業としては、企業の信用性を害するおそれのある人物の採用には消極的になりますので、投稿が残っていることで就職活動や転職活動では不利になることがあるでしょう。

交際や結婚の障害になる

過去の逮捕歴・犯罪歴や自身に対する誹謗中傷の投稿などがデジタルタトゥーとしてインターネット上に残っていると、それらを見た交際相手や婚約者に交際を断られてしまったり、婚約を破棄されてしまうリスクがあります。
特に結婚となると、本人同士では納得できていたとしても、相手の両親がそれらを見て反対する可能性もあります。

家族に迷惑をかける

デジタルタトゥーとして個人情報がインターネット上に公開されてしまうと、本人だけでなく家族も特定され、家族も嫌がらせなどの被害を受ける可能性があります。
また、家族と一緒に暮らす自宅に不審者が訪ねてくるなどして、家族が犯罪に巻き込まれてしまうリスクもあります。

社会的信用性が失われる

デジタルタトゥーとしてインターネット上に残っている投稿により、周囲の人からは、「あの人は過去に問題を起こした人だ」という目で見られてしまいます。現在は、更生して真面目に生活していたとしても、過去の経歴が原因で周囲の人からは信頼されない可能性もあります。
デジタルタトゥーとして半永久的に残ってしまうと、その影響は非常に大きいでしょう。

投稿を消す方法

デジタルタトゥーとしてインターネット上にある投稿をそのまま残していると、上記のようなさまざまなリスクが生じます。そのため、インターネット上の投稿は、早期に削除するなどの対応が必要になります。

では、投稿を消す方法には、どのような方法があるのでしょうか。

投稿者への削除依頼

デジタルタトゥーの元となる情報を投稿した人物を特定できるのであれば、その投稿者に連絡をとり、投稿の削除を依頼することも考えられますが、投稿者との関係性によっては、削除依頼をすることでかえって炎上してしまうリスクもありますので、慎重に対応することが必要です。

サイト管理者への削除依頼

投稿者を特定できなかったとしても、投稿が残るサイトの管理者に対して、削除申請をすることで、投稿の削除ができる可能性があります。
各サイトでは、投稿内容に応じて削除ポリシーなどを定めていますので、そのような規定に該当する場合には、削除に応じてくれる可能性が高いでしょう。具体的な削除依頼の方法については、サイトごとに所定の様式が設けられていますので、それに従って削除申請するようにしましょう。

裁判所への申立て

裁判所に投稿削除を申し立てることにより、削除される可能性もあります。手続きを適切に進めていくためには、専門家である弁護士のサポートが必要です。投稿の削除をお考えの方は、一人で進めるのではなく、早めに弁護士に相談することをおすすめします。