営業妨害

営業妨害とは、事業者の営業行為を妨害する行為全般です。たとえば嘘の情報を流して店に客が来ないように仕向けたり「爆破するぞ」と予告してイベントを中止させようとしたりする場合などです。店内で暴れたり騒いだり店員を脅迫したりした場合にも営業妨害となります。

営業妨害行為の中でも「偽計」や「威力」によって業務を妨害した場合にはそれぞれ「偽計業務妨害罪」「威力業務妨害罪」が成立する可能性があります。

近年ではネットを使った営業妨害行為が増えて問題となっています。口コミサイトやSNSなどに虚偽の悪評が書き込まれて企業が風評被害を受け、売上げや株価が低下するケースが典型です。飲食店や美容院、医療機関などが被害を受ける例が多くなっています。利用者による正当な評価であれば営業妨害になりませんが、ライバル社の社員や退職した従業員、鬱憤晴らしをしたい第三者による虚偽の投稿もみられるので注意が必要です。

企業がネットによる営業妨害を受けないためには、常日頃からネット上で自社に対する根拠のない誹謗中傷が行われていないかチェックする必要があります。もしも問題のある投稿を発見したら、すぐに削除して被害の拡大を防ぎましょう。