悪徳業者から被害に遭ったら?具体的な対処法や相談窓口を解説
「なりすまし」とは何か?被害の現状と通報方法~Facebook編
2018.08.12なりすましは有名人だけがターゲットではなりません。善良な一般人になりすます人間がFacebook上でも数多く目撃されています。こういった迷惑な「なりすまし」とはどのような行為なのか、またなりすましを運営に通報する方法も合わせてご紹介していきたいと思います。
1.Facebookなりすましとは・被害の例について
今や「なりすまし」は有名人をターゲットとしているわけではありません。善良な一般ユーザーならだれでもなりすましのターゲットになりかねない状況です。
1-1.Facebookなりすましとは
なりすましとはFacebook上であたかも本人であるかのようにふるまう行為のことです。具体的にはAという人がFacebookに存在しているとします。AではないBという人物があたかもAであるようにFacebook上でふるまう行為のことです。
1-2.Facebookなりすましの被害の例
他人になりすまし友達申請をしてくる
なりすましは他人になりすまし友達申請をしてきます。友達のみ公開の情報を仕入れることができるからです。友達申請を許可してしまった場合、自分の個人情報をなりすましに調べられてしまう恐れがあります。
プロフィール画像やプロフィールをまるまるコピーされる
悪質ななりすましの場合、プロフィールを画像ごと全てコピーしてなりすます場合もあります。こうしたなりすましがトラブルなどを引き起こしたり、なにか有害なことを書きこみすることで、社会的信用に傷がつく恐れがあります。
個人情報を盗まれる
友達のみ公開にしている安心感から、自分の写真はおろか家族の写真まで投稿している方もいるでしょう。また住所や電話番号と言った個人情報を掲載されている方もいます。こういった個人情報が全部盗まれる恐れがあります。
有害なサイトに勧誘される
出会い系などの有害なサイトに誘導したり、架空請求をされたりする恐れがあります。
アカウントを乗っ取られる
Facebookでは友達の力を借りてアカウントを再開するというシステムがあります。簡単に説明すると、自分の友達3人があなた本人だと承認した場合、アカウントを再開することができるというシステムです。本来なら登録情報を忘れてしまったときのアカウントを復活させるための措置なのですが、これを悪用すれば簡単になりすましがアカウントを乗っ取ることも可能になります。 このように安易に友達申請をOKしてしまうと、なりすましにアカウントを乗っ取りされてしまう危険性もあります。
2.なりすましアカウントの見分け方・特徴
なりすましのアカウントにはいくつかの共通点があります。
2-1.プロフィールが白紙に近いうえに投稿がほぼない
業者が多数のなりすましアカウントを作っていると想定した場合、いちいちプロフィールを作りこんだりすることはありません。ですから、上の画像のようにプロフィールが白紙だったり適当になっているケースが多くみられます。
2-2.アカウント作成日が最近
なりすましは昔からのアカウントを当然持ってません。最近登録したてのアカウントには気をつけましょう。
2-3.友達の数が極端
友達の数が極端に多いか少ない場合が多いです。
2-4.アイコンの画像が適当
最初から捨てアカウントですから、アイコンの画像は適当なものになっています。
2-5.地元の美人アイコン
地元に住む美人な写真付きの女性が友達申請をしてきたら、ハニートラップを疑いましょう。
上記のようなアカウントが突然友達申請をしてきた場合はなりすましを疑うようにしましょう。
3.なりすましの目的は
この厄介な「なりすまし」。なにの目的でなりすましをしているのでしょうか?下記のようなことが考えられます。
3-1.有料サイトに誘導し、お金をだまし取ること
出会い系などのサイトに誘導したり、架空請求をすることが目的でなりすましをしている業者もあります。
3-2.個人情報を盗む
個人情報を盗んで名簿業者に売ったりしている恐れもあります。
3-3.嫌がらせ
単純に個人に対する嫌がらせが目的のケースもあります。
4.なりすましの報告の方法
4-1.Facebookにアカウントがある場合
- なりすましのプロフィールに移動
- カバー写真上のメッセージの隣にある「…」をクリックすると出てくる「報告」をクリック
- 「問題の内容についてお聞かせください」というページが出てくるので、「このプロフィールを報告」を選択し「次へ」をクリックする。
- 再度別内容で「問題の内容についてお聞かせください」というページが出てくるので、「偽アカウントである」を選択し「次へ」をクリックする。
- 審査対象としてFacebookに送信をクリックする
4-2.Facebookにアカウントがない場合
Facebook上でなりすましを発見した場合、下記のページから報告することができます。 参考:Facebook公式HP https://ja-jp.facebook.com/help/contact/169486816475808
- 上記のように「誰かが私または友達になりすましたアカウントを作成した」→「いいえ」→「はい、私になりすましています」と選択していく。
- 必要事項を記入して「送信」をクリック
氏名の自分の名前を入力→連絡先メールアドレスを記入→なりすましプロフィールに登録されているメールアドレスまたは携帯電話番号(ある場合)を記入→なりすましプロフィールのURLを記入→身分証を提出(通報ページからアップロードできます)→送信をクリック
なりすましは迷惑ですが、Facebookのシステム上完全に取り締まるのは難しいといえるでしょう。もし、なりすましによって被害にあってしまった場合は専門家に相談するのが一番の解決方法といえます。
監修者
野口 明男(代表弁護士)
開成高等学校卒、京都大学工学部卒。
旧司法試験に合格し、平成17年に弁護士登録後、日本最大規模の法律事務所において企業が抱える法律問題全般について総合的な法的アドバイスに携わる。平成25年に独立し法律事務所を設立、平成28年12月にアークレスト法律事務所に名称を変更し、誹謗中傷対策を中心にネットトラブル全般に幅広く関わる。
弁護士と企業とのコミュニケーションに最も重点を置き、中小企業の経営者のニーズ・要望に沿った法的アドバイス及び解決手段の提供を妥協することなく追求することにより、高い評価を得ている。
単に法務的観点だけからではなく、税務的観点、財務的観点も含めた多角的なアドバイスにより、事案に応じた柔軟で実務的な解決方法を提供する。
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