肖像権侵害

肖像権侵害とは、「人が自分の容ぼうをみだりに撮影されたり公開されたりしない権利」の侵害です。人には「肖像権」として「自分の姿を勝手に写真や動画で撮影されない権利」「自分の姿が移った写真や動画を勝手に公開されない権利」が認められます。これを侵害し、勝手に人の姿を写したり公開したりするのが肖像権侵害です。

ネット上では肖像権侵害が頻発します。たとえば以下のようなケースです。

• イベント会場の様子を写して投稿したら、知らない来場者の姿が写り込んでしまった
• 友人や家族と一緒に撮影した写真を断りなしに勝手に投稿した

「無断で撮影する」だけではなく「無断で公開する」のも肖像権侵害なので、撮影については許可を得ていても投稿について許可を得ていなければ権利侵害です。

他人の姿が写り込むとき、基本的には「顔などが写っており対象者を判別できる」場合に肖像権侵害となります。手など身体の一部しか写っていない場合や、遠くてピンぼけになっていて誰か分からない場合などには権利侵害にはなりません。

どうしても他人の顔が写った写真や動画をネットで公開するときには、肖像権侵害とならないように顔の部分にぼかしを入れたりモザイクをかけたりして、誰かを判別できないようにしましょう。