名誉権とは

名誉権とは、人がみだりに社会的評価を低下されない権利です。人格権の一種として認められ、名誉権を侵害すると刑法上の「名誉毀損罪」が成立しますし、民事上では「不法行為」が成立します。名誉権を侵害されたら、加害者へ名誉毀損行為を停止するよう差し止め請求や損害賠償請求ができます。ケースによっては名誉権を回復するための謝罪広告の掲載も要求できます。
なお名誉毀損罪は「親告罪」なので、加害者への処罰を求める場合には刑事告訴を行う必要があります。

たとえば以下のような場合、名誉権が侵害されたと言えます。

  • 人が多く集まる場所において、「この人は不倫している」と公表された
  • ネット掲示板に「この人は会社で大きな失敗をして首になった」と書かれた
  • SNSやブログに「この人は詐欺師です」などと書かれた

ネット掲示板やブログ、SNSなどで名誉権を侵害されたときには、投稿内容を削除させたり投稿者を特定したりすることが可能です。投稿者を特定できたら損害賠償請求ができ、訂正や謝罪の投稿を求めたり二度と名誉権侵害の投稿をしないよう約束させる交渉も可能となります。