逆SEOとは

逆SEOとは、誹謗中傷やプライバシー権侵害などのネガティブな投稿が行われている記事やサイトの検索順位を下げることにより、権利侵害を防止する方法です。「SEO」が検索順位を上げて集客につなげる手法であるのに対し、「検索順位を下げる」ことによって対応するので「逆SEO」とよばれます。逆SEOの目的は、誹謗中傷などの権利侵害のサイトや投稿内容を人の目に触れないようにすることです。多くの人はネット上で情報を探すとき、GoogleやYahoo!などの検索を利用するので、検索順位を下げて圏外などに飛ばせば、ほとんどの人に権利侵害の投稿を見られる可能性がなくなるという考えにもとづきます。
ネット誹謗中傷対策業者などに誹謗中傷被害を相談すると、逆SEOを勧められるケースがよくあります。
ただし逆SEOは、あくまで「検索順位を下げる」だけの対応であり、問題の投稿を「削除する」ものではありません。記事やサイト自身は残るので「実名検索」をされると問題の投稿が現れてしまい、情報を知られる可能性があります。確実に風評被害を防止するには問題の投稿を削除するべきといえるでしょう。

権利侵害が不明確で仮処分を申し立てても投稿を削除できない場合などに逆SEOサービスを利用するというのも選択肢の一つですが、サーチコンソール(旧ウエブマスターツール)等から現状を報告して、検索エンジン「Google」に対処してものらうのが正攻法です。