プライバシー権

プライバシー権とは、私生活上の情報をみだりに公開されない権利です。たとえば家族関係、出身地、出身校、現住所地、自分の容ぼう（姿形）などの情報が「プライバシー権」として保護されます。

プライバシー権を正面から規定する法律はありませんが、憲法13条の「幸福追求権」「人格権」の一環として保障されます。またプライバシー権の一部は「個人情報保護法」によって具体化されています。

プライバシー権によって保護対象となる情報（プライバシー情報）は以下の要件を満たすものです。

• 私生活上の事実、私生活上の事実と受け取られる可能性のある情報
• 一般的な感覚で公開してほしくないと望む情報
• 一般にまだ知られていない氏名や住所、メールアドレスなどの個人情報も一種のプライバシー情報として保護されます。

プライバシー権を侵害されたら、被害者は加害者へ差し止めや損害賠償請求が可能です。
ただしプライバシー情報が公開された場合でも、権利侵害を上回る利益（たとえば表現の自由、公益性が高い場合など）があれば合法とされる可能性があります。