サイトごとの削除・対策方法

自分の書き込みを削除する方法を解説【早期の訴訟対策】

2021.09.27

5ちゃんねるやホスラブ、爆サイなどの掲示板は匿名で自由に投稿できるため、思わず他人を中傷する投稿をしてしまうこともないとは言えません。しかし、そのままにしておくと中傷を受けた相手の評判を貶めるだけでなく、自身が思わぬトラブルに巻き込まれたり、民事・刑事責任を問われたりするリスクが生じます。

この記事では、自分で投稿した過去の書き込みを削除する方法を詳しく解説していきます。事態が悪化する前に自身の投稿を削除したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

匿名掲示板などの自分の書き込みは削除可能な場合がある

書き込みは削除可能

結論から言うと、匿名掲示板などに自分で書き込みした投稿は、削除することが可能な場合があります。

ただし、自分の書き込みを削除したくても、投稿者本人には削除権限がないのが一般的です。削除依頼の理由がサイトの削除基準に該当していなければ、サイトの運営元に削除を拒否されるケースもあります。

とはいえ、万が一法的に問題のある内容を投稿してしまった場合、被害者が投稿者を特定し責任を追及することも考えられます。誰かを掲示板上で中傷してしまったのであれば、できるだけ早く、その書き込みを何らかの方法で削除するように動くことが肝要です。

自分の書き込みから発生する3つのリスク

3つのリスク

掲示板やサイトなどに投稿した誹謗中傷の口コミを放置すると、次の3つのリスクが生じます。

民事責任を負う恐れ

特定の個人を中傷するような書き込みをした場合、民事責任を負う恐れがあります。民事責任とは、相手の権利や利益を侵害した場合に、被害者が負った損害を賠償する責任のことです。

例えば、特定の個人の悪口を匿名掲示板に書き込んだことで、悪口を書かれた人が精神的苦痛を受けた場合、民法上の不法行為による慰謝料を支払う責任を負います。仮に心に傷を負ったことで心療内科などでの通院・入院が必要となった際は、治療費や交通費などの支払い義務が生じるかもしれません。

刑事責任を負う恐れ

相手の社会的評価や信用を傷つけるような書き込みをしてしまった場合は、「刑事責任」を負う恐れがあります。

例えば、「〇〇は不倫をしている」などの書き込みです。こうした投稿は対象となる人の社会的評価低下をもたらすため、投稿者が名誉毀損罪に問われる可能性があります。

場合によっては逮捕される可能性もあるため、速やかに対処することが重要です。

個人を特定される可能性

中傷された本人が、被害を受けたという理由で損害賠償請求の訴訟に向けて動いている場合、まず書き込みをした人の身元を特定しようとします。加害者を特定できなければ損害賠償が請求できないためです。

匿名掲示板などの投稿者の開示は、訴訟を前提に行われます。個人情報を被害者に特定されたうえで民事・刑事責任を問われる流れです。

自分の書き込みを削除するメリット

削除するメリット

個人や企業に対しての攻撃的な書き込みは、できるだけ早く削除することが重要です。迅速に対処することで相手の被害を軽減でき、自分の個人情報を守ることにもつながります。

訴訟などのリスクを抑えられる

特定の個人に関する誹謗中傷などを投稿してしまっても、早く削除することで訴訟に至るリスクを未然に防げる場合があります。有名どころの匿名掲示板などは、毎日多くの書き込みが投稿されているため、中傷された本人もまだ書き込みに気づいていない可能性があるためです。

中傷された本人や、関係者などの目に触れる前に削除できれば、訴訟や逮捕などのリスクは回避できる可能性があるでしょう。

相手の被害や怒りを軽減できる


誹謗中傷の書き込みをすぐに消して誠意を見せることで相手の怒りを静め、訴訟に発展する可能性を低くすることができます。誰でも自分を中傷するような投稿を見つけたら心に傷を負い、怒りの感情が込み上げます。「投稿者に責任を追及したい」と考える人もいるはずです。

しかし、すぐに投稿を削除すれば、「投稿者も反省しているのかもしれない」と考えて、損害賠償請求を思い止まってくれるかもしれません。

自分の個人情報が特定しづらくなる


書き込みを削除すると、削除された書き込みの投稿者は特定しにくくなります。多くの掲示板では、投稿の削除とあわせて、投稿した証拠となる「IPアドレス」も同時に消滅すると言われているためです。

アクセスログが消滅すると、相手側には投稿者を特定することが難しくなります。

自分の書き込みを削除する方法と手順

削除する方法と手順

自分の書き込みを削除する方法や手順は、以下のとおりです。

● 状況を確認する
● 自分の書き込みを削除する
● 実際に削除されたかを確認

それぞれ詳しく解説していきます。

手順(1)状況を確認する

問題となる書き込みを削除する前に、自身が置かれている状況を正確に把握する必要があります。被害者が投稿に気づいているのか、気づいていてすでに何らかの手続きを進めているのかによって対処方法が異なるためです。

ここでは、状況ごとの対処方針を解説していきます。

まだ相手が気付いていない

問題となる投稿を書き込んだ直後の場合、投稿された事を気づいていない可能性があります。相手を傷つけたり、訴訟や逮捕に発展したりするリスクを軽減するために、早急に該当する書き込みを削除するよう動きましょう。

プロバイダから意見照会が届いた


掲示板を利用した際に経由したプロバイダ(インターネット回線を契約している会社)から意見照会が届いた場合は、すでに裁判所が投稿内容に違法性があると認めたあとの状況である可能性があります。このため、発信者情報の開示に同意し示談交渉に持ち込むのが賢明です。

ただし、なかには「発信者情報開示は認めるが、損害賠償請求は認めない」という判例が下されているケースもあるため、この段階では必ずしも賠償金の支払い義務が発生するわけではありません。

いずれにしても、こういった状況は法律に関する知識がない状態では判断が難しいため、弁護士に相談することをおすすめします。

手順(2)自分の書き込みを削除する


自分の書き込みを削除する方法は2つあります。

自分で削除フォームから申請する

まずは、自分で掲示板に設置された削除フォームから削除申請をする方法です。たいていの匿名掲示板には運営会社に投稿の削除依頼をするための「削除フォーム」が用意されています。このフォームから、サイトの運営元に削除依頼を申請しましょう。

ただし、申請すれば必ずその投稿が削除されるというわけではありません。サイトの投稿削除基準を満たしていると判断されなければ拒否されるケースもあります。

弁護士に依頼する

前述したとおり、削除依頼が認められないケースもあり、自分で書き込みを削除するには限界があります。

弁護士を通して削除を依頼することで、法的根拠に基づいて手続きを進められ、また投稿者の本気度が伝わりやすくなります。サイトの管理会社も応じる可能性が高くなるでしょう。

特にネットの法律問題に強い弁護士であれば、より効果的な解決に導いてくれることを期待できます。

手順(3)実際に削除されたかを確認する

基本的にサイトの運営会社から削除完了通知などが来ることはありません。削除申請に応じてくれたかどうかは「該当する書き込みが消えているのか」で判断します。サイトによって削除までにかかる日数は異なりますが、削除依頼より3日から1週間程度となることが多いようです。

自分の書き込みを削除するなら弁護士への相談がおすすめ

弁護士への相談

匿名掲示板に間違った書き込みをしてしまったと気づいたら、まず弁護士に相談することをおすすめします。本人が削除依頼を出して応じてもらえないケースでも、弁護士を代理人に立てれば削除依頼に応じてくれる可能性が高まります。

削除できないからといって放置していると、中傷してしまった相手の被害も拡大しかねません。弁護士法人アークレスト法律事務所では、様々な匿名掲示板の削除や示談交渉を得意としているため、迅速に対応することが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。