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X(旧Twitter)アカウントの凍結解除方法|法的手続きを踏まえた3つの対処法
2025.03.31
X(旧Twitter)はアカウントが凍結されることがあります。凍結されるようなことをした覚えがないのに凍結してしまったら、どのように対処すれば良いでしょうか。
本記事では、X(旧Twitter)アカウントを凍結されてしまう原因と凍結解除方法を解説します。
目次
X(旧Twitter)アカウントの凍結解除は可能?

X(旧Twitter)アカウントは凍結されてしまっても、凍結が解除されることもあります。解決方法は、凍結された原因や状態によって異なります。
解除方法については後ほど解説するので、まずはX(旧Twitter)アカウントの凍結の仕組みについて理解しておきましょう。
X(旧Twitter)アカウントの凍結とは?

X(旧:Twitter)凍結解除を説明する前提として、X(旧Twitter)アカウントのロック・凍結・永久凍結という3種類について理解する必要があります。本章ではそれぞれどのような操作が制限されるか説明します。
ロック状態
アカウントロックされると以下のような状態になります。
- 自分のアカウントへログインすると「このアカウントはロックされています」という表示が出る
- ポスト・フォロー・リポスト・いいねなどの操作ができない
- 他のユーザーが自分のアカウントを閲覧しようとすると「このアカウントは一時的に制限しています」という表示が出る
ロック状態であれば、登録している電話番号やメールアドレスを入力して認証するなどの対応をすれば、しばらくするとロックされたX(旧Twitter)アカウントは復活する可能性があります。また、異議申し立てをすることも可能です。
なお、新たに別のアカウントを作ることもできます。
凍結状態
凍結状態も一時的な利用停止状態です。スパム行為や攻撃的なツイートなど、X(旧Twitter)ルールに違反する行為があったとみなされると、凍結される場合があります。
- フォロー数・フォロワー数ともゼロになる
- ポスト・フォロー・リポスト・いいねなどの操作ができない
- 他のユーザーが自分のアカウントにアクセスすると「アカウントが凍結されています」という表示が出る
凍結状態に対しても異議申し立ては可能ですが、ロック状態と異なり異議申し立てのみで解除される可能性は低く、そのまま永久凍結状態に進んでしまうこともあります。ただし、この状態でも新たに別のアカウントを作ることは可能です。
永久凍結状態
永久凍結状態はX(旧Twitter)運営者による最も厳しい措置です。そのアカウントが利用停止になり、他のユーザーからアクセスできなくなることに加えて、同じユーザーが新たにアカウントを作ることもできません。
アカウントが永久凍結された場合、そのアカウントはいわば読み取り専用になります。発信行為はできなくなりますが、他ユーザーのツイートの閲覧は可能です。永久凍結に対しても異議申し立ては可能ですが、解除される可能性は高くありません。
X(旧Twitter)アカウントが凍結される原因

X(旧Twitter)アカウントが凍結される原因は複数あります。主として以下のような理由が考えられます。
他のユーザーに対する嫌がらせ行為
ロックまたは凍結されるのはX(旧Twitter)ルールに違反した場合です。以下のような行為がルール違反とみなされます。
- 他のユーザーの誹謗中傷
- 他人になりすます行為
- 違法な商品の販促
- ヘイト行為
- 自殺や自傷をほのめかす行為
- 暴力的なコンテンツを含む投稿
- 児童の性的搾取
- 他のユーザーの個人情報の投稿
- 合意のない裸体の描写
違反行為にはポストだけでなく、リポストも含まれます。
スパム行為
X(旧Twitter)アカウントが「凍結」される主な原因はスパム行為です。不特定多数のユーザーに対して発信する行為が典型的なスパム行為です。同内容のポスト・リポストを繰り返すこともスパム行為とみなされる可能性があります。
過剰なフォロー・いいねなどの不審な操作
X(旧Twitter)は操作回数の上限を設けています。例えば1日にフォローできる数の上限は、一般アカウントで400アカウント、認証済みアカウントなら1,000アカウント。また1日にポスト・リポストできるのは合計2,400件までです。リミットを超えた回数のフォロー・ポスト等の操作は凍結の原因になります。
また、1日の制限数を超えない範囲であっても短時間に大量のフォローを行ったり、大量フォローの直後にリムーブ(フォロー外し)を行ったりすると凍結される危険があります。この場合、アカウントのFF比(フォローとフォロワーの比率)や日常的な活動量(各操作の頻度)なども考慮しつつ凍結の判断がなされているのかもしれません。
セキュリティリスク
第三者にアカウントを乗っ取られている疑いやハッキングされている疑いがある場合、アカウントが凍結されることがあります。悪質な行為によって被害を受けるのを防ぐためです。この場合、セキュリティの問題が解消されれば、アカウントは本来のユーザーの管理下に戻ります。
システムエラー
アカウント自体にはX(旧Twitter)ルール違反や乗っ取り・ハッキング被害などの事情がなくても、X(旧Twitter)自体のシステムエラーにより凍結されてしまうこともあるかもしれません。凍結対象アカウントはシステムによって自動的に判別されていて、日々の違反報告が膨大であるためにシステムが100%正確に対処できないのかもしれません。
新型コロナウイルス(COVID-19)に関するデマ
X(旧Twitter)では、新型コロナウイルス(COVID-19)について誤解を招く情報に関するポリシーを定め、以下のような情報のポスト(旧ツイート)をポリシー違反としています。
- 明確な言い回しを使って事実であると主張する
- 広範に入手可能な信頼できる情報源によると明らかに誤っているか、誤解を招いている
- 公共の安全に影響を及ぼしたり、深刻な健康被害をもたらしたりする可能性が高い
新型コロナウイルス(COVID-19)に関するポリシー違反に関しては、「ストライク制」と呼ばれる、累積違反数に応じた凍結対応がとられています。具体的には、以下のような対応です。
- 1ストライク:アカウントレベルでの対応なし
- 2ストライク:12時間にわたるアカウントロック
- 3ストライク:12時間にわたるアカウントロック
- 4ストライク:7日間にわたるアカウントロック
- 5ストライク以上:永久凍結
X(旧Twitter)アカウントの凍結解除をする3つの方法

X(旧Twitter)凍結解除をして、元通りに利用できるようにするにはどうすれば良いのでしょうか。本章では、X(旧Twitter)凍結解除方法について解説します。
自分で凍結解除する方法
「このアカウントはロックされています」というメッセージが表示されている場合、アカウントがロックされた理由によって解除の方法が異なってきます。ロックされた理由は、X(旧Twitter)からのメッセージに記載されていますので、まずは、その内容を確認し、X(旧Twitter)の指示に従って解除の手続きを進めていきましょう。
以下では、アカウントがロックされる代表的な理由ごとの対処法を紹介します。
①セキュリティリスクによる場合
「セキュリティ上の理由によりアカウントがロックされている」というメッセージが表示されている場合、当該アカウントで不審な行為が発見され、アカウントが乗っ取られている可能性があることを示しています。
アカウントにメールアドレスを登録しているなら、対応方法が記載されたメールが送られてきているはずですので、メールに記載された手順に従ってパスワードの変更を行うようにしましょう。
他方、アカウントにアクセスできず、ログインができない場合には、上記の方法ではアカウントのロックを解除することができませんので、サポートチームに問い合わせてください。
②アカウントの正当な所有者であることの確認を求められた場合
X(旧:Twitter)ルールや利用規約に違反した場合には、アカウントがロックされ、正当な所有者であることの立証が求められます。X(旧:Twitter)から正当な所有者であることの確認を求められた場合、以下の対応が必要になります。
【アカウントを電話で認証する方法】
- アカウントにログインする
- アカウントがロックされていることを知らせるメッセージを探す
- 【開始】を選択する
- 電話番号を入力する
- 音声またはショートメールで認証コードが通知される
- 認証コードを入力し、【送信】を選択する
【アカウントをメールで認証する方法】
- アカウントにログインする
- アカウントを認証するよう知らせるメッセージを探す
- 【開始】を選択する
- 【メール送信】を選択して認証プロセスを開始する
- メールで認証コードが通知される
- 認証コードを入力し、【認証】を選択する
【アカウントをreCAPTCHAで認証する方法】
アカウントでX(旧:Twitter)ルールに違反する自動化された操作が見られた場合、X(旧:Twitter)ではアカウントをロックした上で、CAPTCHA認証でロボットでないことを証明するようお願いすることがあります。その場合は、以下のような手順でアカウントのロックを解除します。
- アカウントにログインする
- アカウントを認証するよう知らせるメッセージを探す
- 【開始】を選択する
- CAPTCHAの検証がバックグラウンドで行われる(画面には風車のアイコンまたは待機カーソルが表示)
- あなたがロボットでないことが証明されたら【Xを続ける】を選択する
このような対応をすれば、アカウントのロックは解除されるでしょう。
③不審な操作による機能制限の場合
過剰なフォロー・いいねなどの不審な操作があった場合、一定期間アカウントの機能が制限されることがあります。このような場合には、以下の対応をすることで制限を解除することができることもあります。
- 制限期間が終わるまで放置する
- 電話番号またはメールアドレスで認証をする
なお、ルール違反を繰り返しているような場合には、電話番号またはメールアドレスで認証するという方法がとれないこともあります。
④X(旧Twitter)ルール違反の可能性があることを理由とする制限の場合
X(旧Twitter)ルールに違反している可能性があることを理由にアカウントが制限されると、X(旧Twitter)を利用することはできますが、フォロワーにメッセージを送ることができず、ポスト、リポスト、いいねなども行うことができず、あなたの過去のポストをみることができるのはフォロワーのみになります。
このような場合にアカウントを復元するには、以下のような手順が必要になります。
- アカウントにログインする
- アカウントの一部機能が一時的に制限されていることを知らせるメッセージを探す
- 【開始】を選択する
- 手順に沿って必要な対応を行う
なお、制限された状態を解除する際に、アカウントへの携帯電話番号の追加、メールアドレスの認証、X(旧Twitter)ルールに違反しているツイートの削除などを求められることもあります。また、X(旧Twitter)ルールへの違反が繰り返される場合には、アカウントが永久凍結されることもありますので注意が必要です。
異議申し立て
X(旧Twitter)社が凍結に対するユーザーのアクションとして想定しているのは異議申し立てです。専用のフォームを利用して申請しましょう。
X(旧:Twitter)凍結解除をするための異議申し立ての具体的な手順は、以下のとおりです。
- アカウントにログインする
- 凍結通知を確認し、凍結理由や期間を把握する
- X(旧:Twitter)の公式サポートページから「アカウントの凍結」ページにアクセスする
- 問題解決フォームに必要事項を記入する
- 入力した内容を確認し、フォームを送信する
このような対応をすると、申し立て送信後、サポートチームから連絡が来ます。ロックの場合はこの手続きだけで解除されることが多いです。
異議申し立てはあくまで凍結されたアカウントを復旧させることが目的です。特に凍結原因がユーザー自身のルール違反とみなされた可能性がある場合は、「問題の詳細」欄で異議申し立て理由を述べつつ「今後はルール違反を疑われることがないよう気をつける」という態度を文中で示すのが望ましいでしょう。
X Corp.への凍結解除申請
異議申し立てのほか、X(旧Twitter)の本社X Corp.に対して凍結解除申請を行うことも可能です。弁護士から直接問い合わせをして解除された例もあります。
X(旧Twitter)アカウントの凍結を防ぐための対策
X(旧Twitter)アカウントが凍結された場合、上記の手順により解除をすることができますが、解除までには時間や手間がかかりますので、アカウントを凍結されないようにすることが重要です。以下では、X(旧Twitter)アカウントの凍結を防ぐための対策について説明します。
X(旧Twitter)ルールを理解して、正しく守る
X(旧Twitter)アカウントの凍結を防ぐために特に重要になるのが、X(旧Twitter)のルールをよく理解して、ルールに従って行動することです。
X(旧Twitter)ルールに違反する行動をしなければ、アカウントが凍結されるリスクを大幅に軽減できますので、普段からX(旧Twitter)ルールを意識して、ポストやリポストを行うようにしましょう。
なお、X(旧Twitter)ルールについては、以下のリンクから確認できますので、参考にしてみてください。
参考リンク:Xルール
短期間にフォローやフォロー解除を繰り返さない
短期間にフォローやフォローの解除を繰り返し行うと、スパム行為と判断される可能性が高くなります。また、企業のX(旧Twitter)アカウントでフォローやフォロー解除を繰り返し行うと、他のユーザーからの信頼性が低くなりますので、特に注意が必要です。
フォローをする際は、自分の興味や関心に基づいて適切に行うようにし、意味のないフォローは避けるようにしましょう。
電話番号を登録しておく
X(旧Twitter)に電話番号を登録しておけば、アカウントのなりすましや不正アクセスを防止することができますので、X(旧Twitter)アカウントの乗っ取りによる凍結を防止することができます。
また、X(旧Twitter)アカウントが登録されてしまった場合でも、本人確認がスムーズに行えるため、凍結解除までの時間を短縮できるなどのメリットがあります。
X(旧Twitter)凍結解除の申請は弁護士にご相談を
X(旧:Twitter)のアカウントが凍結されてお困りの方は、弁護士に相談することでX(旧:Twitter)凍結解除を実現できる可能性があります。
X(旧:Twitter)凍結解除の方法をアドバイスしてもらえる
X(旧:Twitter)アカウントの凍結には、ロック・凍結・永久凍結の3種類があり、どの状態にあるかによって、X(旧:Twitter)凍結解除の方法が異なります。
スムーズにX(旧:Twitter)凍結解除を実現するには、アカウントの凍結状態に応じた適切な方法を選択することが大切です。弁護士に相談をすれば、アカウントが凍結された状態を見極めて、最適な凍結解除方法をアドバイスしてもらうことができます。
X Corp.への凍結解除申請にも対応可能
ユーザー自身で異議申し立てをしても解除に至らない場合には、X Corp.への凍結解除申請も有効な手段となります。
しかし、X Corp.への凍結解除申請をするには、英語で不当なアカウントの凍結であることを説明し、解除を求める文書を作成し、送付する必要があります。このような対応は、一般の方が個人で行うのは非常に困難だといえますので、弁護士に対応を依頼するのがおすすめです。不当なアカウントの凍結であることが認められれば、早期にX(旧:Twitter)凍結解除を実現できる可能性があります。
まとめ

凍結したアカウントは、ユーザー自身が異議申し立てを行うだけでは解除に至らないケースもあるかもしれません。そのような場合は、弁護士に相談してみてください。
アークレスト法律事務所では、ネットトラブル解決の経験が豊富な弁護士がアカウントの凍結解除申請手続きをお手伝いします。凍結が解除されず困っている方や、SNSの誹謗中傷等のトラブルで悩んでいる方もぜひアークレスト法律事務所へご相談ください。

監修者
野口 明男(代表弁護士)
開成高等学校卒、京都大学工学部卒。
旧司法試験に合格し、平成17年に弁護士登録後、日本最大規模の法律事務所において企業が抱える法律問題全般について総合的な法的アドバイスに携わる。平成25年に独立し法律事務所を設立、平成28年12月にアークレスト法律事務所に名称を変更し、誹謗中傷対策を中心にネットトラブル全般に幅広く関わる。
弁護士と企業とのコミュニケーションに最も重点を置き、中小企業の経営者のニーズ・要望に沿った法的アドバイス及び解決手段の提供を妥協することなく追求することにより、高い評価を得ている。
単に法務的観点だけからではなく、税務的観点、財務的観点も含めた多角的なアドバイスにより、事案に応じた柔軟で実務的な解決方法を提供する。
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