X(旧Twitter)は利用方法次第でアカウントが凍結されることがあります。凍結されるようなことをした覚えがないのに凍結してしまったら、どのように対処すれば良いでしょうか。
本記事では、X(旧Twitter)アカウントを凍結されてしまう原因と凍結解除方法を解説します。
目次
X(旧Twitter)アカウントは凍結されてしまっても、基本的にX(旧:Twitter)凍結解除が可能です。解決方法は、凍結された原因や状態によって異なります。
解除方法については後ほど解説するので、まずはX(旧Twitter)アカウントの凍結の仕組みについて理解しておきましょう。
X(旧:Twitter)凍結解除を説明する前提として、X(旧Twitter)アカウントのロック・凍結・永久凍結という3種類の「凍結」について理解する必要があります。本章ではそれぞれどのような操作が制限されるか説明します。
アカウントロックとは、X(旧Twitter)社がそのアカウントに対して行う利用停止警告のような措置です。ロックされると以下のような状態になります。
ロック状態であれば、X(旧Twitter)アカウント凍結の初期段階ですので、比較的簡単な操作でロックの解除をすることができます。具体的には、登録している電話番号やメールアドレスを入力して認証する、違反行為となった投稿を削除するなどの対応をすれば、しばらくするとロックされたX(旧Twitter)アカウントは復活するでしょう。また、異議申し立てをすることも可能です。
なお、新たに別のアカウントを作ることもできます。
凍結状態も一時的な利用停止状態です。スパム行為や攻撃的なツイートなど、X(旧Twitter)ルールに違反する行為があったとみなされると、凍結される場合があります。
凍結状態に対しても異議申し立ては可能ですが、ロック状態と異なり異議申し立てのみで解除される可能性は低く、そのまま永久凍結状態に進んでしまうこともあります。ただし、この状態でも新たに別のアカウントを作ることは可能です。
永久凍結状態はX(旧Twitter)運営者による最も厳しい措置です。そのアカウントが利用停止になり、他のユーザーからアクセスできなくなることに加えて、同じユーザーが新たにアカウントを作ることもできません。
アカウントが永久凍結された場合、そのアカウントはいわば読み取り専用になります。発信行為はできなくなりますが、他ユーザーのツイートの閲覧は可能です。永久凍結に対しても異議申し立ては可能ですが、解除される可能性は高くありません。
X(旧Twitter)アカウントが凍結される原因は複数あります。主として以下のような理由が考えられます。
ロックまたは凍結されるのはX(旧Twitter)ルールに違反した場合です。以下のような行為がルール違反とみなされます。
違反行為にはツイートだけでなく、コメントやリツイートも含まれます。
X(旧Twitter)アカウントが「凍結」される主な原因はスパム行為です。不特定多数のユーザーに対して発信する行為が典型的なスパム行為です。同内容のツイート・リツイートを繰り返すこともスパム行為とみなされる可能性があります。
X(旧Twitter)は操作回数の上限を設けています。例えば1日にフォローできる数の上限は、一般アカウントで400アカウント、認証済みアカウントなら1,000アカウント。また1日にツイート・リツイートできるのは合計2,400件までです。リミットを超えた回数のフォロー・ツイート等の操作は凍結の原因になります。
また、1日の制限数を超えない範囲であっても短時間に大量のフォローを行ったり、大量フォローの直後にリムーブ(フォロー外し)を行ったりすると凍結される危険があります。この場合、アカウントのFF比(フォローとフォロワーの比率)や日常的な活動量(各操作の頻度)なども考慮しつつ凍結の判断がなされるようです。
第三者にアカウントを乗っ取られている疑いやハッキングされている疑いがある場合、アカウントが凍結されることがあります。悪質な行為によって被害を受けるのを防ぐためです。この場合、セキュリティの問題が解消されれば、アカウントは本来のユーザーの管理下に戻ります。
アカウント自体にはX(旧Twitter)ルール違反や乗っ取り・ハッキング被害などの事情がなくても、X(旧Twitter)自体のシステムエラーにより凍結されてしまうことがあります。凍結対象アカウントはシステムによって自動的に判別されていて、日々の違反報告が膨大であるためにシステムが100%正確に対処できないことが原因です。
X(旧Twitter)社は、このような場合には異議申し立てを行うことをすすめています。
X(旧Twitter)では、新型コロナウイルス(COVID-19)について誤解を招く情報に関するポリシーを定め、以下のような情報のポスト(旧ツイート)をポリシー違反としています。
新型コロナウイルス(COVID-19)に関するデマに関しては、「ストライク制」と呼ばれる、累積違反数に応じた凍結対応がとられています。具体的には、以下のような対応です。
X(旧Twitter)凍結解除をして、元通りに利用できるようにするにはどうすれば良いのでしょうか。本章では、X(旧Twitter)凍結解除方法について解説します。
「このアカウントはロックされています」というメッセージが表示されている場合、アカウントがロックされた理由によって解除の方法が異なってきます。ロックされた理由は、X(旧Twitter)からのメッセージに記載されていますので、まずは、その内容を確認し、X(旧Twitter)の指示に従って解除の手続きを進めていきましょう。
以下では、アカウントがロックされる代表的な理由ごとの対処法を紹介します。
セキュリティリスクが原因でアカウントがロックされた場合、 パスワードを変更することでロックを解除できます。X(旧:Twitter)から対応方法が記載されたメールが届きますので、メールに記載された手順に従ってパスワードの変更を行うようにしましょう。
X(旧:Twitter)ルールや利用規約に違反した場合には、アカウントがロックされ、正当な所有者であることの立証が求められます。X(旧:Twitter)から正当な所有者であることの確認を求められた場合、以下の対応が必要になります。
このような対応をすれば、アカウントのロックは解除されます。
過剰なフォロー・いいねなどの不審な操作があった場合、一定期間アカウントの機能が制限されてしまいます。このような場合には、以下の対応をすることで制限を解除することができます。
なお、ルール違反を繰り返しているような場合には、電話番号またはメールアドレスで認証するという方法がとれないこともあります。
X(旧Twitter)社が凍結に対するユーザーのアクションとして想定しているのは異議申し立てです。専用のフォームを利用して申請しましょう。
X(旧:Twitter)凍結解除をするための異議申し立ての具体的な手順は、以下のとおりです。
このような対応をすると、申し立て送信後2~3日以内にサポートチームから連絡が来ます。ロックの場合はこの手続きだけで解除されることが多いです。
異議申し立てはあくまで凍結されたアカウントを復旧させることが目的です。特に凍結原因がユーザー自身のルール違反とみなされた可能性がある場合は、「問題の詳細」欄で異議申し立て理由を述べつつ「今後はルール違反を疑われることがないよう気をつける」という態度を文中で示すのが望ましいでしょう。
なお、X(旧Twitter)社は凍結原因がルール違反の場合、どの投稿がそれに該当するかをアカウントユーザーに知らせると公表しています。
異議申し立てのほか、X(旧Twitter)の本社X Corp.に対して凍結解除申請を行うことも可能です。弁護士から直接問い合わせをして解除された例もあります。
X(旧:Twitter)のアカウントが凍結されてお困りの方は、弁護士に相談することでX(旧:Twitter)凍結解除を実現できる可能性があります。
X(旧:Twitter)アカウントの凍結には、ロック・凍結・永久凍結の3種類があり、どの状態にあるかによって、X(旧:Twitter)凍結解除の方法が異なります。
スムーズにX(旧:Twitter)凍結解除を実現するには、アカウントの凍結状態に応じた適切な方法を選択することが大切です。弁護士に相談をすれば、アカウントが凍結された状態を見極めて、最適な凍結解除方法をアドバイスしてもらうことができます。
ユーザー自身で異議申し立てをしても解除に至らない場合には、X Corp.への凍結解除申請も有効な手段となります。
しかし、X Corp.への凍結解除申請をするには、英語で不当なアカウントの凍結であることを説明し、解除を求める文書を作成し、送付する必要があります。このような対応は、一般の方が個人で行うのは非常に困難だといえますので、弁護士に対応を依頼するのがおすすめです。不当なアカウントの凍結であることが認められれば、早期にX(旧:Twitter)凍結解除を実現できる可能性があります。
凍結したアカウントは、ユーザー自身が異議申し立てや凍結解除要請を行うだけでは解除に至らないケースもあるかもしれません。そのような場合は、弁護士に相談してみてください。
アークレスト法律事務所では、ネットトラブル解決の経験が豊富な弁護士がアカウントの凍結解除申請手続きをお手伝いします。凍結が解除されず困っている方や、SNSの誹謗中傷等のトラブルで悩んでいる方もぜひアークレスト法律事務所へご相談ください。