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Googleの「関連する検索キーワード」について

Google検索の機能のひとつに「関連する検索キーワード」があります。ユーザーが単語を入力すると、それに関連した単語が自動で表示され、クリックにより検索を続けることができます。「関連する検索キーワード」は、ユーザーの情報収集を補完する大変優れた機能です。

1.Googleの「関連する検索キーワード」

Googleの「関連する検索キーワード」は、ユーザーが検索窓に単語を入力すると、それに反応して表示されます。
例えば、Googleの検索窓に「富士山」と入力すると、検索結果は次のように表示されます。

Googleの検索窓に「富士山」と入力した際の検索結果

画面の最下部に移動すると、「富士山に関連する検索キーワード」が表示されます。「富士山 ルート」や「富士山 写真」といった言葉が出てきました。

「富士山」と入力した際に表示される「関連する検索キーワード」

「関連する検索キーワード」は、Googleのシステムが関連性について判断し、表示しています。つまり、Googleで富士山を調べたい人は、「登山ルートを調べたい」「富士山の写真を閲覧したい」とGoogleが予想しているのです。
さらに「富士山 ルート」はリンクになっており、クリックすると次の画面が現れます。

「関連する検索キーワード」の「富士山 ルート」をクリックすると、以下の画面に切り替わります

「富士山 ルート」の検索結果が表示され、見事に富士山のさまざまな登山ルートがわかるサイトが現れました。ユーザーはGoogleの関連する検索キーワードに表示されるリンクをクリックし、素早く必要な情報にアクセスする事が出来ます。

「関連する検索キーワード」と似た機能に「サジェスト」があります。
サジェストは検索窓に単語を入力した際に、関連する別の単語が表示される機能です。
例えば「鎌倉」と入力すると以下のような画面が表示されます。

Googleの検索窓に「鎌倉」と入力した際に表示れる「サジェスト」

注目すべきは、上記画像のサジェストに表示された「鎌倉 富士山」です。「鎌倉」を検索する前に「富士山」を検索していると、Googleが「このユーザーは関東・東海地方の有名な場所を探している」と判断したのです。ユーザーの直近の検索行動が、サジェストに表示される言葉に直ちに反映されることがわかります。

2.どのような仕組みで表示されるのか


Googleの「関連する検索キーワード」機能はなぜ、ユーザーの情報収集の意図を先読みできるのでしょうか。Googleはすべてのユーザーの検索行動を記録しています。「富士山」と検索した人の多くが登山ルートや富士山の写真を探していたことから、「富士山 ルート」「富士山 写真」が「関連する検索キーワード」に表示されました。 例えば、富士山の噴火予想が大きなニュースになり、多くの人が「富士山 噴火」で検索した場合は「関連する検索キーワード」にも「富士山 噴火」が表示されるようになります。

3.Yahoo!との違い

Yahoo!にも、Googleの「関連する検索キーワード」と同じ機能があります。Yahoo!では「Yahoo!虫眼鏡」と呼ばれています。
Yahoo!虫眼鏡は、検索窓の直下と画面の最下部の2カ所に表示されます。いずれも虫眼鏡マークがついています。

Yahoo!で「富士山」と検索して表示されるYahoo!虫眼鏡。
Yahoo!の場合、検索窓の直下と画面の最下部に表示されます

検索窓の直下のYahoo!虫眼鏡

Googleの「関連する検索キーワード」とYahoo!の「Yahoo!虫眼鏡」は概ね同じ機能といえますが、表示するキーワードを決定するためのデータの入れ替え周期が異なります。
Googleの入れ替え周期は15日から3カ月に1回とされています。Yahoo!は毎日入れ替えているとされています。

4.Googleの「関連する検索キーワード」でのトラブル事例


Googleの「関連する検索キーワード」に、企業や個人のネガティブなワードが表示されることがあります。例えばGoogleで「A株式会社」を検索した際に「A株式会社 ブラック」や「A株式会社 パワハラ」などと表示されることがあります。A株式会社がブラック企業でなくとも、このようなワードが表示されてしまうのです。
もしA株式会社についてよく知らないユーザーが「A株式会社 ブラック」という表示を目にしたら「A株式会社はブラック企業という噂が流れているのか」と推測してしまうでしょう。

なぜこのような事実と異なるネガティブなキーワードが表示されてしまうのでしょうか。それは「A株式会社 ブラック」や「A株式会社 パワハラ」で検索したユーザーが増えたためです。就活シーズンになると、多くの学生は志望する企業についてGoogleを使って調べます。例えばA株式会社を志望している学生は、ネットに「A株式会社はブラック企業だ」といった噂が立っていないか調べるでしょう。Googleで「A株式会社 ブラック」で検索してしまうのです。

また個人の場合でもリスクは存在します。例えば「A田T郎」という人物が逮捕され、マスコミに実名で報道されたとします。このとき、同姓同名の「A田T郎」さんは、自分の名前をGoogle検索すると「関連する検索キーワード」に「A田T郎 逮捕」と表示されてしまいます。

5.サーチエンジンに表示されるネガティブワードの対策は、当事務所にご相談ください。

Google・Yahoo!でのキーワード検索時にネガティブワードが表示されると、企業イメージが低下します。サジェストや虫眼鏡に「ブラック」「事故」「暴力団」「詐欺」と表示される事で、印象・評判が悪くなり、売上や求人に影響し、損害の原因になります。
悪評が拡散し炎上する事で、社会的信用が失墜する事を防ぐためには、早期対策が必要です。
当事務所では、サーチエンジンの検索補助機能に表示されたネガティブワードの対策を行います。ご希望のワードを表示させないために、まずはご相談ください。

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