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YouTube(ユーチューブ)で著作権・肖像権を侵害された時の、動画の削除依頼方法

最終更新日

YouTube(ユーチューブ)で著作権・肖像権・プライバシー権を侵害された場合の対処

著作権、肖像権、プライバシー権が侵害される動画が、何者かによって無断で動画投稿サイトYouTube(ユーチューブ)に投稿される等のトラブルが発生するケースが存在します。
YouTube(ユーチューブ)は、ユーザーが撮影・編集した動画を簡単にアップする事が可能で、閲覧者からのコメントを受け付けてコミュニケーションが取れるなどのアミューズメント要素を楽しむ事も出来るWEBサービスですが、違法な投稿をするユーザーが見受けられる場合もあります。
YouTube(ユーチューブ)を運営するYouTube社は、Googleと同じく持ち株会社アルファベットの傘下企業です。YouTube(ユーチューブ)は今、日本だけでなく世界的に不正動画の削除に追われている状況です(*)。 著作権、肖像権、プライバシー権について解説をした上で、実際に日本で起きている被害の状況や、被害を受けた場合の対処について紹介します。

そもそも著作権・肖像権・プライバシー権とは

著作権と肖像権とプライバシー権とは、著作物と肖像とプライバシーが侵害され損害が発生した際に、著作物などを守ったり損害賠償を請求する権利です。これらの権利が存在することで侵害を排除する事と、著作物と肖像とプライバシーを守ることができます。またこの3つの権利は、個人の財産や尊厳を守ることにもつながります。

著作権

著作物とは、自分の思想や感情を表現したものです。書籍、音楽、劇、絵、建築、写真、映画、コンピュータプログラムなどはすべて著作物です。著作権とは、著作権法という法律で保護された権利です。
著作物によって発生した金銭は、著作物を生み出した著作者が獲得すべきと考えられ、著作者以外の者が著作物を利用して金銭を得た時に、著作権が侵害されたことになります。 その際に、著作者は侵害を排除するために、著作権を行使する事が可能となります。
著作権法には罰則があり、著作権を侵害した者は10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科されます。

肖像権

例えば、ある人がまったく知らない誰かから動画を撮影され、その動画がYouTube(ユーチューブ)にアップされると、その人は不快感、嫌悪感、危機感を抱きます。このような精神的な苦痛を受けない権利が肖像権です。
肖像権にはパブリシティ権と、次に説明するプライバシー権の2種類あるのですが、精神的な苦痛を受ける権利はプライバシー権に該当します。

芸能人やプロスポーツ選手などの著名人は、テレビに出演したりCMに登場する事で金銭を得ています。つまり著名人の容姿や顔(肖像)には金銭的な価値がある事になります。著名人の許可なく、何者かが著名人の容姿や顔の映像を使い利益を得た場合は、その著名人の権利を侵害していることになります。このような侵害から著名人たちを守る権利がパブリシティ権です。

プライバシー権

人には「私事(わたくしごと)を勝手に公開されない保障」や「承諾なしに容貌を撮影されない自由」や「私生活を公開されない権利」があります。これはプライバシー権とされ、この権利の根拠は憲法第13条「個人の尊重、幸福追求権」となります。
昨今よく耳にする個人情報保護法は、インターネットや通信機器によって情報通信社会が高度化したことで個人情報の利用が急拡大し、不適切な個人情報の取扱いが増えたことで制定されました。

以上のように、著作権も肖像権もプライバシー権も、YouTube(ユーチューブ)に勝手に動画をアップされることで簡単に侵害されてしまいます。 次に実際にどのように権利侵害が起きるのかを紹介していきます。

著作権を侵害されたケース

YouTube(ユーチューブ)に無断で動画をアップされることで、著作権が侵害されるケースを紹介します。
テレビ番組を自宅で録画し、その録画データをYouTube(ユーチューブ)にアップすると、それは著作権を侵害したことになります。テレビ番組の著作権は、それを制作して放映したテレビ局などに所属するからです。
また映画館にこっそりビデオカメラを持ち込んで上映映画を撮影し、それをYouTube(ユーチューブ)にアップすることも違法です。これを違法動画と呼び、著作権法の罰則(10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金)が科されます。
また、YouTube(ユーチューブ)にアップ(違法アップロード)された違法動画を自分のパソコンなどにダウンロード(違法ダウンロード)した場合も、2年以下の懲役または200万円以下の罰金が科されます。

ダンスや踊りにも著作権が認められています(著作権法第10条)。テレビでプロのダンサーが踊っているところをみて、素人がその踊りを完全にコピー(完コピ)して動画撮影してYouTube(ユーチューブ)にアップすると、著作権の侵害になります。
また音楽の著作権もYouTube(ユーチューブ)で問題になりやすい権利です。例えばプラモデルを組み立てる動画のBGMに他人の楽曲を使用すると、著作権の侵害に該当します。

ネット上で「著作権侵害」となるケースや削除依頼方法についての記事もご覧ください。

肖像権やプライバシー権を侵害されたケース

例えばある人が、駅前の待ち合わせ場所でタバコを吸い、その吸い殻を路上に放り投げたとします。その人の行為は許されるものではありませんが、しかしその人の行為を誰かがスマホの動画機能で隠し撮りして、それをYouTube(ユーチューブ)にアップして「このような行為は許されませんよね」と非難する行為は、肖像権もプライバシー権も侵害しています。

また、親が遊園地で自分の子供が楽しんでいる様子を動画で撮影し、YouTube(ユーチューブ)にアップしたとします。もしその動画に見ず知らずの人が映っていて、顔や服装などから本人であると特定できる場合、それも肖像権やプライバシー権を侵害したことになります。

肖像権とは、自分の姿(肖像)が許可なく晒されない自由を守る権利ですので、タバコを捨てた人も遊園地で偶然撮影されてしまった人も肖像権を侵害されています。両者とも私生活が公開されてしまい、プライバシー権も侵害されているのです。

ネット上で「肖像権侵害となる条件」についての記事もご覧ください。

YouTube(ユーチューブ)の「決まり」とは

YouTube(ユーチューブ)のサイト上に書かれてある「決まり」を紹介します。

著作権が発生する作品は、
・テレビ番組・映画・オンライン動画・サウンド・レコーディング・楽曲・講義集・記事・書籍・楽譜・絵画・ポスター・広告・ビデオゲーム・コンピュータソフトウェア・劇・ミュージカル
などとなっています。
またアイデア、事実、プロセスは著作権の対象ではありません。

YouTube(ユーチューブ)は削除依頼を受け付けていて、削除すべきと判断すればYouTube(ユーチューブ)にアップされた動画を削除します。ただYouTube(ユーチューブ)は、著作権の所有について異議申し立ての論争が起きた場合は、「仲裁することはできない」という立場を取っています。

では、YouTube(ユーチューブ)に動画をアップした人が、「この動画アップは違法ではない。削除されるいわれはない」と主張したらどうなるのでしょうか。YouTube(ユーチューブ)では、そういった場合の対応も決められています。
YouTube(ユーチューブ)は、届いた異議申し立ての通知を、削除依頼した人に転送し、当事者同士で進める事を促すというスタンスです。

権利侵害をYouTube(ユーチューブ)に送信する方法

もしYouTube(ユーチューブ)にアップされた動画によって自分の著作権、肖像権、プライバシー権が侵害されたと感じたら、以下のページからYouTube(ユーチューブ)に削除依頼をすることができます。

著作権を侵害したコンテンツに対する削除通知の送信

https://support.google.com/youtube/answer/2807622

このページの「著作権侵害に関する申立てを送信」ボタン(青いラインのボタン)をクリックすると、以下の画面が表示されます。

著作権の侵害に関する通知

https://www.youtube.com/copyright_complaint_form

「不適切なコンテンツ(ヌード、暴力など)」や「動画内で私が許可なく撮影されている」「悪用/嫌がらせ行為(他人から攻撃を受けている)」などの選択肢があるので、該当する項目にチェックを入れて、「YouTubeのポリシーとセキュリティセンターに進む」をクリックします。 すると以下の画面が表示されます。

ポリシーとセキュリティ

https://www.youtube.com/intl/ja/yt/about/policies/#community-guidelines

この青字になっている「報告機能」をクリックすると、問題となっている動画をYouTube(ユーチューブ)に報告する方法が表示されます。

動画を報告する

https://support.google.com/youtube/answer/2802027?hl=ja

解説によると、YouTube(ユーチューブ)への連絡は、問題となる動画がアップされている画面から操作することになります。
問題の動画の画面→その他→報告→報告理由、といった順番でクリック・入力していくと、YouTube(ユーチューブ)に連絡が届きます。

削除依頼方法

YouTube(ユーチューブ)に削除依頼をする方法を解説します。 以下のページから削除依頼をすることができます。

著作権を侵害したコンテンツに対する削除通知の送信

https://support.google.com/youtube/answer/2807622

この画面の青いボタンの「著作権侵害に関する申立てを送信」をクリックします。 すると以下の画面が表示されるので、「著作権侵害(他人が私の作品をコピーした)」を選択します。

著作権の侵害に関する通知

以下の画面が表示されるので「自分」を選択します。

「自分」を選択します。

その後、以下の空欄に必要事項や個人情報などを入力し、最後に青いボタンの「申し立てを送信」をクリックして終了します。

必要事項入力 個人情報入力 申し立てを送信をクリック

https://www.youtube.com/copyright_complaint_form

以上で削除依頼が完了します。

まとめ~複雑な作業工程であり確実性も担保されない

YouTube(ユーチューブ)に無断で動画をアップされた際の権利侵害の種別と、YouTube(ユーチューブ)に問題の動画を削除してもらう手続きを紹介しました。
削除依頼は、作業工程が複雑である事と、依頼する側の個人情報をYouTube(ユーチューブ)側に送信しなければならないという点で不便を感じる事もあるかもしれません。 また手続きを行った場合でも、いつ削除されるのか、確実に削除されるのかは不透明となります。
権利侵害をより早く、より確実に回避する場合には、ネット被害対策を得意とする弁護士に相談することをおすすめします。弁護士に相談することで、権利侵害を止めるだけでなく、権利侵害によって被った損害を賠償請求という形で取り返すことができるかもしれません。

ネット中傷の削除を得意とする弁護士法人アークレスト法律事務所に、記事や書き込みの削除はおまかせください。

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代表弁護士 野口 明男

代表弁護士

  • 代表弁護士 野口 明男
  • 野口 明男

    東京都出身
    京都大学工学部卒

旧司法試験に合格し、平成17年に弁護士登録後、日本最大規模の法律事務所において企業が抱える法律問題全般について総合的な法的アドバイスに携わる。
弁護士と企業とのコミュニケーションに最も重点を置き、中小企業の経営者のニーズ・要望に沿った法的アドバイス及び解決手段の提供を妥協することなく追求することにより、高い評価を得ている。
単に法務的観点だけからではなく、税務的観点、財務的観点も含めた多角的なアドバイスにより、事案に応じた柔軟で実務的な解決方法を提供する。

メディア掲載実績

雑誌掲載

朝日新聞出版
『週刊エコノミスト』
2019年2月19日号

雑誌掲載

ダイヤモンド社出版
『週刊ダイヤモンド』
2019年2月9日号

雑誌掲載

朝日新聞出版
『AERA (アエラ) 』
2019年3月4日号

テレビ出演

フジテレビ系列「めざましテレビ」2018年12月14日放送で、ネット犯罪に詳しい弁護士として野口明男がインタビューに応じました。

弁護士法人アークレスト法律事務所では、代表弁護士の野口明男を含め合計2名の弁護士が所属しております。
記事削除・投稿者特定・訴訟など、それぞれが得意とする分野を活かして、お悩みの解決に取り組ませて頂いております。

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