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爆サイの運営会社はどこ?掲示板としての特徴や管理人について解説

2024.08.29
爆サイの運営会社はどこ?掲示板としての特徴や管理人について解説

爆サイは、北海道から沖縄、海外の話題を網羅したローカルクチコミ掲示板です。爆サイは、日本で最もアクセス数の多いインターネット掲示板と言われ、デマや誹謗中傷などの投稿も散見されます。

このような爆サイの運営会社は、どの会社であり、誰が管理人なのでしょうか。実は、一般に公表されている情報ではありませんので、運営会社や管理人について知らない方も多いと思います。

本記事では、爆サイの運営会社や管理人、掲示板としての特徴などについてわかりやすく解説します。

爆サイとはどのようなサイト?

そもそも爆サイとはどのようなサイトなのでしょうか。以下では、爆サイの概要や管理人について説明します。

 爆サイは国内有数の大規模匿名掲示板

爆サイは、地域やジャンルごとに掲示板が設けられていて、それぞれの掲示板ごとにローカルな話題が書き込まれています。

地域ごとのコミュニティからさらに県、市、最寄り駅と細分化されており、ピンポイントで知りたい地域の情報が得られるというのが特徴です。

2022年10月に爆サイ管理人総選挙が実施された

爆サイは、2022年10月に新たな管理人を決める総選挙が実施されました。
爆サイ管理人総選挙は、爆サイ内の公式ページまたは転職サイトdodaエントリーを受け付け、36人の候補者中から投票により1人を決めるというものでした。

投票により選任された人は、爆サイの管理人として、以下のような業務を行うとされ、その時給は10万円が提示されていました。

・クチコミの削除
・ページメンテナンス
・アクセス解析
・爆サイのPRや関連情報の発信
・提携サイトや雑誌インタビューの対応

総選挙の結果は、暴露系YouTuberのコレコレ氏が初代管理人として当選しました。

爆サイの運営会社はどこなの?

爆サイは国内有数の大規模匿名掲示板ですが、運営会社がどこなのかはほとんど知られていません。爆サイの運営会社は、どの会社なのでしょうか。

サイト上の運営者情報は「爆サイ.com係」

爆サイのサイト上には、運営会社に関する情報は一切ありません。お問い合わせページに記載されている運営者情報は、「爆サイ.com係」としか記載されていませんので、実際の運営会社の名称、住所、電話番号などは非公表です。

もっとも、運営会社が分からない状態であっても、質問や問い合わせに関してはメールで対応されていますし、投稿の削除を希望する場合は、「削除依頼フォーム」から申請することができます。そのため、運営会社が分からなかったとしても、利用者には特に不利益はないようにされているといえます。

過去の報道で判明した運営会社

このように爆サイの運営会社は、一般には公開されていませんが、2020年2月に高岡賢太郎氏が代表取締役を務めるAeGate株式会社が爆サイの運営会社であると報道されたことがありました。

現在でもインターネットで検索すると爆サイの運営会社はAeGate株式会社である旨の記事がありますが、運営会社は変更されているようですので、現在の運営会社はAeGate株式会社ではないようです。

爆サイの運営会社についての情報を一般の利用者が得ることは難しい状況ですが、弁護士が削除請求や発信者情報開示請求のために問い合わせをすれば必要な情報は開示されますので、削除請求や発信者情報開示請求に関しては問題なく対応することができています。

匿名掲示板としての爆サイの特徴

匿名掲示板としての爆サイにはどのような特徴があるのでしょうか。以下では、爆サイの特徴について説明します。

国内最大級のカテゴリの豊富さ

爆サイの特徴としてまず挙げられるのは、カテゴリの豊富さです。

地域別の掲示板に特化しており、地域ごとにさまざまな掲示板が存在しています。地域別の掲示板に入ると、さらにさまざまなジャンルのカテゴリに細分化された掲示板が存在しており、カテゴリの豊富さで言えば国内最大級の規模といえるでしょう。

地域に特化した掲示板ということで、その掲示板に投稿している人のほとんどはその地域に住んでいる人と考えられます。そのため、特定の店舗、場所等に関する投稿が多いのも爆サイの特徴の一つです。

水商売や風俗関係の書き込みが多い

爆サイは、地域ごとにさまざまなカテゴリの掲示板が存在していますが、その中でも多いのが「キャバクラ情報」、「○○お水・総合掲示板」、「風俗掲示板」、「ホスト掲示板」など夜の仕事に特化した掲示板です。

他の掲示板と比較すると爆サイは、水商売や風俗関係の掲示板や書き込みが多いのが特徴といえるでしょう。水商売や風俗関係の掲示板では、お店の誹謗中傷の投稿やキャストの特定ができるような個人情報の投稿などによりトラブルになるケースがあると考えられます。

爆サイで禁止されている投稿

爆サイは、誰でも自由に投稿ができる匿名掲示板ですが、爆サイの利用規約では以下のような投稿が禁止されています。

・bakusai.comドメイン以外のURLの記載
・各掲示板に指定されたテーマや情報から逸脱した内容の投稿
・同一内容の多数投稿や無意味な文字の羅列等の行為
・出会いを求める投稿及び援助交際目的の投稿
・他人の名誉、社会的信用、プライバシー、肖像権、パブリシティ権、著作権その他の知的財産権、その他の権利を侵害する行為
・本名、住所、メールアドレス、電話番号の記載
・指定された掲示板以外での物品売買行為
・指定された掲示板以外での求人関連投稿
・有害なコンピュータプログラムなどにリンクするもの
・当サイトまたは当サイトに接続しているサーバーもしくはネットワークを妨害したり、混乱させたりすること
・犯罪予告、自殺への誘引その他他人を威迫・脅迫する旨が看取される内容を含むもの
・当サイトを利用しての宗教の宣伝を含む宗教的行為、および宗教団体の設立・活動、宗教団体への加入等宗教上の結社に関する行為
・詐欺、強迫、マルチ商法、ネズミ講もしくはその他の違法取引行為またはかかる取引への勧誘
・「麻薬及び向精神薬取締法」「銃砲刀剣類所持等取締法」によって所持、取引または取扱が規制される引き及び物質等の所持及び使用への勧誘
・その他、日本国の法令が禁止する事項
・上記以外の、管理者が不適切であると判断する行為

爆サイの利用規約によると、このような利用規約に違反する行為があった場合には、爆サイの運営者が投稿の削除、編集、投稿者に対するアクセス拒否などの措置をとることがあるとされています。

爆サイで誹謗中傷されたときの対処法

爆サイで誹謗中傷の投稿があったときには、以下のような対処法が考えられます。

誹謗中傷の投稿に対する削除請求

爆サイで誹謗中傷の投稿を発見したときは、対処方法の一つとして、削除請求をすることが考えられます。削除には、自分で爆サイに削除請求をすることもできますし、弁護士に依頼して代わりに削除請求してもらうことも可能です。

自分で削除請求する方法

自分で削除請求をする場合は、まずは削除したい投稿があるスレッドの下にある「削除依頼」をクリックすることになりますが、現在は削除依頼フォームを開くには会員登録とログインが必要とされていますので、まずは爆サイの会員登録が必要となっています。

削除請求をしても、必ず削除してもらえるというわけではありませんので、自分で削除請求をしても応じてもらえないときは、弁護士に依頼した方がよいでしょう。

弁護士に依頼して削除請求する方法

弁護士に依頼すると交渉や裁判所の仮処分手続などの法的手続により、誹謗中傷の投稿を削除することができる可能性があります。

誹謗中傷の投稿を迅速に削除するなら専門家である弁護士に依頼するのがおすすめです。

発信者情報開示請求により投稿者の特定

誹謗中傷の投稿により精神的苦痛を被った被害者の方は、投稿者に対して損害賠償の請求をすることができます。

もっとも、爆サイは匿名掲示板ですので、投稿自体からは誰が投稿者であるのか特定することができません。
投稿者を特定するためには、発信者情報開示請求が必要になります。

まとめ

爆サイは、国内有数の大規模匿名掲示板ですが運営会社に関しては、一般には開示されていません。過去にマスコミ報道により運営会社が判明したこともありましたが、すでに運営会社は変わっているようです。

一般の利用者が爆サイの運営会社を把握するのは非常に困難ですので、削除請求や発信者情報開示請求をお考えの方は、専門家である弁護士に相談することをおすすめします。

弁護士法人アークレスト法律事務所では、誹謗中傷対策を中心にインターネットトラブル全般に広く対応しておりますので、爆サイでの誹謗中傷でお困りの方は、当事務所までご相談ください。

野口 明男 弁護士

監修者

野口 明男(代表弁護士)

開成高等学校卒、京都大学工学部卒。
旧司法試験に合格し、平成17年に弁護士登録後、日本最大規模の法律事務所において企業が抱える法律問題全般について総合的な法的アドバイスに携わる。平成25年に独立し法律事務所を設立、平成28年12月にアークレスト法律事務所に名称を変更し、誹謗中傷対策を中心にネットトラブル全般に幅広く関わる。
弁護士と企業とのコミュニケーションに最も重点を置き、中小企業の経営者のニーズ・要望に沿った法的アドバイス及び解決手段の提供を妥協することなく追求することにより、高い評価を得ている。
単に法務的観点だけからではなく、税務的観点、財務的観点も含めた多角的なアドバイスにより、事案に応じた柔軟で実務的な解決方法を提供する。